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9月

広がりをみせる新たな医療

チーム医療を考える前に、従来はどのような役割分担で医療が行われていたのでしょうか。概ね1名の医師(複雑な手術の場合は、複数の医師がつきますが、あくまで補助の形を取ることが多いです)を中心に看護師を中核として、薬剤師、検査技師が部分的につき、管理栄養士、理学療法士などが補助スタッフとして、相談員として医療ソーシャルワーカーが入っていました。

最近は医学の進歩が進んできたといわれていますが、病気の方が絶えず先を進んでいるのが現状です。その例として、従来は考えられなかった難病や伝染病が次々と表れてきています。手に負えない状況を打破するためには、医師一人の知識・技術だけではすでに限界が出ているのです。そこで生まれてきたのが、チーム医療の考え方です。

具体的な構成員としては、複数の医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカー等が考えられます。これらの構成員がそれぞれの専門性を持ち寄りながら、各種の構成バランスを考えて、共に一丸となり患者のために最善の医療行為を行っていきます。しかし、現状の日本では、ほとんどの医療行為が医師の指示のもとでなければ、行えないという現実があります。法律はすぐには変えられませんが、その中で取れる最善を尽くしていく必要があります。それを実現するためには、医師にとって、「リードはするけれど自分の考えを押し付けない」ということが求められます。実際にチーム医療は広がりを見せており、特にがん治療に対してチームが組まれることが多いようです。

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